ランドセル購入は一大イベントでした

我が家の主人の勤める会社は、福利厚生のひとつとして、社長から、来年小学1年生を迎える子供にランドセルが贈られます。素晴らしい気配りだと思います。

噂では、牛革の立派なランドセルのようですが、第一子である娘が「赤は赤でも、変な色の赤が来たら嫌だから、断って!」と言います。
なんてわがままな娘だろうと思いましたが、最近はランドセルも個性の時代で、いろいろなブランドメーカーや、デパート、老舗ランドセル店、他業種もこぞって競い合っていると聞いて、「それなら、まわりに意見を聞いてみよう。」となりました。

幼稚園年中の1月ぐらいから、お母さんたち同士で話があがり始めます。たまたま選んだ新居は、文教地区(我が家は一般家庭ですが)で、娘の進学する小学校は、市内でも偏差値の高い小学校で、教育にお金をかける家庭が多い様子です。中には、去年のランドセルのパンフレット一式を、ひとつ上の学年のお母さんからいただいて勉強中の人さえいました。

老舗デパートや人気の子供服ブランドやメーカー、老舗のオーダーメードのランドセル店などは、もう年長の5月ぐらいから動きがあるようです。
8月ぐらいになると、もう人気のランドセルは受付終了になっていました。我が家は、限定品やブランドもの、高級なものは、もともと購入する気がなかったのでその辺までは焦りませんでした。

9月ごろ、近所の大型ショッピングセンターにも、色とりどりのランドセルが並び、娘に背負わせてみると、やはりピンクが気に入っている様子です。ピンクと言っても何色もあり迷ってしまいます。あまり早く選んで購入すると、相手はまだ幼稚園児なので入学直前に「やっぱりこっちの色がよかった。」ともめるとも聞きましたし、かといってこのままズルズルと引き延ばして、いざ購入するときに欲しい色がなかったらと葛藤がありました。
コードバンや牛革、クラリーノの素材選びや、色や、A4ファイルが入る大きさが必要かなど、同じマンションの3歳年上のお姉さんとそのお母さんから情報収集をしました。

その母娘から、「色や柄が凝ったものは犯罪の標的になりやすいし、学年が上がるとシンプルなものがよかったと後悔する。教科書が重いから軽い方がいい。みんな粗雑に扱うから、早い段階で傷だらけになるから、それを承知で高いものを購入するか、カバーをつけるか。たいていのランドセルはA4ファイルは入るから心配ない。」と教えてもらいました。通学する小学生の背中をみて、リサーチもしました。
我が家は転勤族だし、やはり色は、できるだけ赤(ピンクっぽい)でクラリーノにしました。

ちょうど、ランドセル専門店の型落ち品即売会があり、参加してみたら、CMでもよく耳にする有名ランドセルメーカーの2年前の型落ち品(新品)が2万5000円で、しかもクーポンでさらに3000円引きでした。
色も娘も納得できる赤があり、一緒に来ていたおばあちゃんに買っていただきました。おばあちゃんは、5~6万は覚悟していたようですが半額で済んで、驚いていました。

結局、娘は、色よりもランドセルを買ってもらえたことがうれしかったようで、あまり色は関係なかったようです。
1年がかりのイベントでしたが、納得いくものが購入できてよかったです。